絶滅危惧種『ヒト』
「えっ、ちょっと何なのよ!?」


「実は昨日彼の家に行ったの」


「えっ!!」


梓は驚いて目を見開く。


「ずっと家を空けてたから、掃除をしないとって言うからさぁ、手伝ってあげたのよ」


「そ、そう……」


まさか昨日会ってるとは思っていなかったから、梓は意外だった。



「でね。夕飯にクリームシチューを作ってあげて、一緒に食べたの」


「ふ~ん」


「でね」


「えっ?」


今度は朋美が少し含み笑いをしたので、梓の胸に何だかイヤな予感が過る。



「その後……」


朋美は言葉を切った。




「まさか……?」


それに対して、朋美は無言で頷いた。



「嘘でしょ!?」



「ううん。嘘じゃないよ。あげちゃった」


少し恥じらいながら微笑んだ朋美に対して、梓は唖然として、言葉を失ってしまった。

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