誠の華‐此処にいる幸せ‐

迷想草花 *山崎*



山崎烝。

新選組監察員そして幹部。

「俺が恋?有り得ない」


有り得ないはずだった。


あなたに逢うまでは........

君にあったのは夕暮れの太陽が沈む時刻だった。

「アッッ....すいません」

「いえ、こちらこそ........?」

そこには栗色の長い髪をなびかせる。

その一瞬で恋に落ちてしまった。

彼女の名は宮木 栞(みやき しおり)

江戸の商人の娘で今は女学校の為に京に来ていた。


「新選組の山崎烝様?」

「私をお知りになっているのですか」

「すいません....」

彼女と恋仲になるには時間がかからなかった。




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