サンドリヨンは微笑まない
「伊月は昨日から体調を崩して入院しています。準備もあるけど、体調管理は気をつけるように」
え、とクラスの空気がざわめく。
あたしもその一人だった。
隣の小野寺くんは先生の話を聞いてない顔で机の下で携帯を弄っていた。
「知ってた? 伊月さんのこと」
「うん。一年に一回は入院するから、別に珍しいことでもない」
そうだったんだ…知らなかった。
つい最近知り合ったんだからそれは仕様がないことなんだろうけれど。
「今日の放課後、病院行く?」
その言葉に何度も頷いた。