サンドリヨンは微笑まない
本当はそれがちょっとだけ嬉しかった。
あたしの夢だったショーの晴れ舞台というか、兎に角夢だったものが実現する時だから。
これまで見守ってくれた遼には、是非とも来て貰いたい。
「あんたさ、いつから前の事務所に居たの?」
「高一の秋…って、去年のね?」
「んなことは分かってる。じゃあその時はその社長と意見は分かれてなかったのか」
「いや、入った瞬間違うなって思ったんだけど。一回大きくデビューしちゃって。あたしも子供だったからそれに浮かれちゃってたんだよね」
昔話をするのって恥ずかしい。