わがまま姫♀



そして、何度言われても言われ慣れない言葉。



そんなことは、あたしが1番分かってるのに。



「じゃぁね、コーヒーカップ乗りたい!」

「はいはい」



あたし達は、コーヒーカップ乗り場へと向かう。



その間も、手はギュウッと握られていて、心臓の音がうるさいくらいに鳴っていた。



「よし、行こっ!」



あたしは流の手を引っ張って、コーヒーカップ乗り場の方へと急いだ。



────………
──………



「あーもう…。流のせいで目まわった」

「はぁ?お前のせいだろ」

「なんでよ!?」

「なんでもだよ」



いつものように言い合ってたその時、



< 269 / 566 >

この作品をシェア

pagetop