わがまま姫♀
そしてリビングへたどり着いた時、ドアの向こうから何やら話し声が。
「……そろそろ…」
……ん?
流も耳をすまし、会話を聞こうとしているみたいだった。
「……離れ…1年…」
お父さんの声だ。
「……ニュー…経営…」
なんの話し…?
「入るぞ」
「うん」
話しはいまいちつかめないまま、リビングに入る。
“ガチャッ”
「ただいまぁ…」
何故だか少し遠慮がちになる。
「あ、お帰り。流くんも一緒か」
「お邪魔します」
流が軽く頭を下げる。
桃井家リビングには、あたしの親と流の親の4人が勢揃いしていた。
「あのさぁ、これ知らない?!」
4人にむしり取った紙切れをつき出す。