わがまま姫♀
「君が陽向の彼女さんか。コッチ座って」
「は、はい」
梨果ちゃんは、あたしと流に軽く頭を下げてから前を通ると、お父さんとお母さんの向かいのソファーに陽向と座った。
礼儀正しい子だよね。
だってまだ中学3年生でしょ?
たしか家は、大手ブランド会社なんだよね?
お嬢様ってわけだ。
「…分かってんのか?千果の妹だぞ」
ポケーッと梨果ちゃんを見つめるあたしに、流が耳打ちした。
「え、そーなのっ?!」
「…やっぱり気付いてなかったのか」
ため息混じりに言う流。
声が似てると思ってはいたんだよ!
「そっかぁ、千果ちゃんの妹さんが日陽とね…」
言われてみたら、顔も少しだけ似てる。