わがまま姫♀



クラスが少しずつ、また騒がしくなってきた頃、椎野はおとなしく席に戻っていった。



隣のコイツはと言うと、黙り込んだまま俯いて、唇を噛み締めていた。



そーいえば、コイツのこんな顔を前にも見た気がする。



少し前、椎野+その他VS姫央で大喧嘩になってた時だ。



あの時は姫央がキレて、教室出ていった。



そう、その時のコイツも、悔しそうな顔だった。



先生に見付かりそうなとこを、俺がロッカーの中に無理矢理引っ張ったんだった。



そこでひとつ分かったのは、コイツは暗闇が嫌いだ。



いつも強気で素直じゃないのに、暗闇ではかなりおとなしいんだよ。



……え?



信じれないって?



だったらちゃんと、前の方も読めよ。



しかも泣き出すし、体が震えてたのが密着してたから伝わってきた。



だから、そのぉ…。



なんてゆーんだ。



思わず?



勢いで?



震える体を抱き締めた。



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