わがまま姫♀
お嬢様はというと。
「…やっぱり」
思った通り、爆睡中だ。
これじゃ聞こうにも聞けやしない。
もういいか。(←面倒臭がり)
「流~!お前、今日暇ぁ?」
「…なんで」
「ちょっと付き合ってくんない?」
そう言って、顔の前で手を合わせてきたのは、坂城直人(さかきなおと)。
なんだかんだで俺に絡んでくる、珍しいヤツだ。
「…どこに」
「もうすぐ彼女の誕生日なんだよね~」
「あっそぅ…」
一緒に行くくらいなら別にいい。
「言っとくけど、お前に選んでもらうからな!」
「…は?」
「は、じゃなくて」
「なんで俺が…」
そう言うのって、彼氏が選ぶからこそ意味があるもんじゃないわけ?
「なんか慣れてそうだからさっ」
「…はぁ」