わがまま姫♀
「ぬ、盗み聞きじゃないくて、聞こえてきただけよ!仕方ないでしょっ」
負けじとむきになって言い返してくる。
「はいはい。今度からは俺が小さな声で話せばいいんだろ」
「いや、それはダ……」
姫央は、言いかけた途中で口をおさえ、まずそうな顔をする。
「あぁ、盗み聞きできなくなるからダメだよな」
少し意地悪く言ってみた。
「べ、別に。好きにすればいいでしょっ」
そんなこと言ってるけど、顔は真っ赤。
「聞きたきゃ、勝手に聞けよ」
別に大した話しなんてしないだろうし。
というかこの距離だと、いやでも聞こえてきそうだ。