もう少しだけ、あなたのそばに
次の日、朝食の用意をしていると起きてきた秋。
でも、その姿はスーツ姿ではなくて。
「えっと、おはようございます。」
戸惑いながらも挨拶をすると、
「うん。おはよう。朝ごはん食べたら出かけるから。」
「あ、はい。」
「花憐も一緒だから、用意しておいて。」
私の返事は聞かずにまた、リビングを出て行く秋をただ、黙って見送った。
どうして私と出かけるのかも、どこに出かけるのかも聞けなかった。
だだ、黙々と朝食を取り、準備をすると、
「出かけられる?」
と秋に聞かれて、黙って頷いた。