もう少しだけ、あなたのそばに
チラッと秋を見ると、少し顔を赤くした秋が私から顔を背けると、
「島津、いい加減にしろよ。」
と島津さんを睨んでいた。
高層ビルの上の方の階で止まったエレベーターを降りて、向うのは、秋のデスクがある常務室。
このフロアーは、会議室などがほとんどのフロアーで、人があまりいない。
その一番奥に秋の部屋があった。
中に入ると、三人がけのソファーに座るように島津さんに言われて、座った。
秋が自分の机につくと、島津さんから本日の業務や報告などが始まった。
それをなんとなく、聞きながら、ボーとしていると、秋との話は終わったらしく、
「花憐様、お待たせしました。少し、会社の中をご案内しますね。」
といわれて、慌てて立ち上げる。