不思議な姫


「そっちには、戻りませんよ。 その話は、諦めて下さい。」


??? ハテナが、増える一方だし
  考えるのやーめた


『はー、分かった。 棗は、元気か?』



「最近会ってないけど、棗なら元気だと思いますよ。 それより、冬馬は、元気ですか? こき使ってるんじゃないでしょうね?」



『すこしだけな。 冬馬は、元気だぞ。
おっと、仕事の時間だ。じゃあまたな、悠里。 ちゃんと寝ろよ、いいな』


「大丈夫ですって子供じゃありませんから、お仕事頑張ってください。 じゃあ、おやすみなさい。」


 ppp


「春、ココアいる?」


喉乾いたし
春「欲しーな」


いれてくるそう言ってキッチンに向った彼女の髪は、

藍色だった


「はい。 春は、あの黒のドアの部屋で寝てね。 春にだけ話してもらうのは、不公平だからあたしの事も言っておくね。 この髪のこと。」


そう言って髪を見る姿は、
月の光があたって
幻想的だった



春「知りたい、綺麗な色だね。 羨ましい。」


そう言った僕に彼女は


「春も、その色とっても似合ってるよ」



そう言って微笑んだ



「この髪はね、昔からずっと憧れてた人がいたの。その人が、あたしには、藍色が似合うって言ってくれてからこの色にしてるの。 だから、あたしは藍色を好きな色にしたの」


そう言って月をみる彼女の横顔は、ひどくさみしげで、とても綺麗だった


春「 そうなんだ…。」


「春は、その髪色すごく似合ってるよ。春らしい色だと思う」



そう言って頭を撫でてくれた彼女の横顔には、さっきまでとはまるで違って
とても穏やかなものだった



その一言を、聞いてこの色にしてよかったと思う僕は、単純なんだろう




だって悠里ちゃんの言葉に
  一喜一憂してしまうのだから。




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