HIVに捕らわれて
その欲求は、今まで目に触れることを拒否していた感情の奥にある弧線みたいなもので、僕のその部分を、今までは誰も触れようとはせず、僕もその存在を封印し、だだ、その弧線上を彼女は何度も何度も愛撫し、
深く眠っていたものを、目覚めさせたのです。


僕が、サキの中に入ると暖かいものに包まれました。


それは粘膜とか、液体とかそういうものだけど、居心地がよく、僕は彼女の端から中心までをくまなく探り、刺激し、それは反射するみたいに僕を溶かし、砕けさせ、彼女のささやく様なあえぎ声が耳に届くと、僕は制御不能な動物になり、羞恥心からも自尊心からも開放され、僕は何もつけずに彼女の中で、果てました。

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