出会いは偶然じゃなくて運命
奈々美さんのフレンチトーストは…
「なにこれっ⁉めっちゃくちゃおいしーっ!!」
『もー。綾ちゃん、大げさ!』
あははと笑う奈々美さん。
いやいや、これはお店出せるレベル。
「ほんと美味しいですよ!お店出せます!」
『んもうっ!ほんと綾ちゃん、可愛いんだからー♪私の娘にしたいわ!』
『母さん、ずっと娘が欲しかったんだもんなー?』
「え、そうなんですか?」
『そうよー。だけど男の子しか産まれなかったのよー。もう一人頑張っちゃおうかしら。』
『か、勘弁してくれ。』
ぶっ。
本気で焦ってる先輩。
「ふふふ。」
堪えきれず笑ってしまった。
『何笑ってんだよ。』
「本気で焦ってる先輩が面白くて。」
『は?うるせー。お前の寝起きの顔のほうがうけたわ。』
「ちょっ!それはレディーに失礼です」
『あ、なんも聞こえねー。』
私たちのやりとりを奈々美さんは優しく見つめていた。