俺のもんだろ Ⅲ
そう思い、教室を出てトイレに続く道の
角を曲がったとき....
「待てって!」
と言う声が角の向こう側から聞こえてきた。
....?
揉めてる...?
というか、この声聞いたことがあるような....
そう思いながら歩調を緩める。
と....
ドンっ!
「きゃっ....」
角の向こうから走ってきた女の子と
ど派手にぶつかってしまう。
「ご...ごめんなさ....」
ごめんなさい、と最後まで言わないうちに
女の子は走り去ってしまった。
あ....あれ...
今のって....?