俺のもんだろ Ⅲ
ちらっと美夜の方を見ると、
気持ちよさそうに寝てて、
それを見ただけでなんだか穏やかな
気持ちになる。
「んーー....」
と言う声が真横から聞こえて、洸聖の方を
見た瞬間...
ゴンっ
「痛って.......」
洸聖が振り上げた腕が思いっきり俺の顔に
ヒットした。
さっきまでの穏やかな気持ちはどこへやら
俺は洸聖の頭を掴んで肩からどけて
座席の柵のほうに押しやった。
こいつが端の席でよかった。