俺のもんだろ Ⅲ
洸聖を遠ざけては見たものの
その寝相?の悪さは直るどころか
酷くなり、わざとじゃないのか?
と思うほど、
俺のあっちこっちを叩いてくる。
そろそろ、イライラの限界だと思った頃....
「あれ....あたし、寝てた...?」
と、美夜が目覚ました。
そして、俺のしかめっ面に気づいたのか
驚いたように、そしておずおずと
「ど...どうしたの?」
と聞いてくる。
俺が答えようとした時、今度はがっと
足を蹴られた。
「.......」
俺は無言で洸聖の足を蹴り返す。
「....」
美夜も、無言で納得したように頷いた
のだった。