俺のもんだろ Ⅲ
「で、どこ行ってたんだよ」
悠雅が眠そうな顔をしながら尋ねてくる。
「玲奈ちゃんと一緒に、海見に行ってた」
そう答えると、悠雅は少し顔をしかめた。
「二人だけで?」
「うん」
なんで怒ったような顔をしてるんだろ?
「声とか、かけられなかったのか?」
「え、誰に...?」
「知らない男に。」
え、いやいや。
「知らない人にいきなり声なんてかけられるわけないじゃん」
そう、当たり前のように返したけど、
悠雅はもう呆れたようにこちらを見ていた。
「だめだ、こいつ」
呟くように言ったその言葉の
意味がわからなくて、悠雅に尋ねようと
口を開いた瞬間、バンッと音を立てて
部屋のドアが開いた。
あたしも悠雅もそっちに注目すると....
髪の長い女の人が、這って部屋に
入って来ようとしていたのだ。