愛 ~③巻~
『あっ…すみません…』

私は紅茶を飲む。

「で…どこに会社はあるんだ?」

「えっと…向こうよ」

おばあさんは窓の外を指差す。

『どれですか?』

「ほら…一番高いの…」

一番高いの…。

あれかぁ!

「ばあちゃん!有難う!何か合ったら電話するから!」

何か合ったら?

「お願いね~」

宮先は私の腕を引っ張る。

『あのっ…おばあさん有難うございました!』

私は宮先に引っ張られながら言った。

「また遊びに来てね♪」

うっ…こんなに遠い所まで遊びにこられるかなぁ?
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