おかしな二人
あたしは、潜めていた息を元に戻し、ドアを勢いよく引いた。
その瞬間、黒い物体がガクッと崩れるようにしてこちらへ倒れこみ声を上げる。
「うあっ!」
「え……!?」
開けたドアのすぐ傍で、ガッツリ訊いてくると思っていた水上さんが、こけて片膝をついていた。
まさに、壁に耳……。
ぬり壁もビックリよ。
目玉のオヤジは、どこだ?
「ええっとぉ……、何をしていらっしゃるんでしょうか……」
あたしは携帯を片手に、判っていながらも膝をついたままの水上さんを、見下ろすようにして一応訊ねてみる。
すると、水上さんは焦ったような声を出す。