おかしな二人


やって来たのは、大通りからほんのワンブロック入った先にある開店前のお店。
まだ夕方前だというのに、とあるバーが指定場所だった。

なんでも、凌の知り合いが経営しているらしく、オープン前の時間を使わせてもらえるらしい。

一応、モデルという身分の凌。
女と揉めたところをスキャンダルされるなんて事は、避けたいのだろう。

がっしりとした洋風の重そうなドアには、真鍮の飾りがついたドアノブ。
店の両サイドには、お酒の空瓶が入った木箱がインテリア代わりに置かれている。
道路に向って窓はついているものの、はめごろしのそれは真っ暗で、中の様子は窺えない。


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