おかしな二人
大体、どうしてこんな素敵な女性と別れたいなんて思うんだろう。
まだちゃんと話したわけじゃないけれど、性格が悪そうにはちっとも見えない。
しかも、容姿は端麗と来ている。
文句をつけるようなところなど、今のところ見つけられない。
どちらかと言えば、あたしの方がしょぼくてちんちくりんで、傍から見れば立場は逆でも可笑しくない。
それに、昔から知ってるかなんか知らんけど、こんな女に取られるのか、なんてことになったら普通は腹が立ってもおかしくないはず。
なのに――――。
「ごめんなさいね……」
奈菜美さんが、声を震わせてあたしに謝罪する。
「え……」
「こんなところに同席させちゃって……。こんな風にあなたをここへ呼び出してしまうなんて、どうかしてるよね」
「そ、そんな。あたしは、全然……」