おかしな二人


「兄貴は、いくつや?」
「えっとぉ、確か、二九歳になったと……」
「俺の、一個上か」

ああ、そうなんだ。
水上さんて、二八歳なんだね。
今、初めて知った。

どおりであたしなんかより、おっさん……、じゃなくて、大人だと思ったんだよね。
これであたしとの年の差がないなんていったら、とっつぁん坊やになっちゃうもんね。

もうクビだと思い込んでいるせいからか、変なところで冷静になり、いつもの毒舌思考が始まる。

「何で、あんな事になったんや?」
「あんなこと?」

何を示してそう言っているのかわからず、鸚鵡返ししてしまう。



< 354 / 546 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop