DL♥ロマンティックに抱きしめて。


「ふふ…お腹空いた?」


「そろそろ夕食にしようか。」そう言って、読んでいた歯科関連の太い本にシオリを挟み、それをパタンと閉じた先生。

そしてそっと私に近づきチュっとオデコにキスをして、そのまま立ち上がる。

おでこに手を伸ばしてソコをなでれば、トクンとなる私の胸。

台所に向かう後姿を見えげ、数時間前の事を思い出した。



お昼時間を少し過ぎた午後1時頃。
美味しそうなパンケーキを目の前に出され、私は驚きを隠せなかった。

一人暮らしの男性が、お昼にパンケーキをパパッと作れちゃうなんて。

自分が持っていた”想像”を良い意味でひっくり返されたような。そんな感覚。

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