DL♥ロマンティックに抱きしめて。


「え!?あっ!えっと…そんな事無いですよっ!本当にっ!私もこんな所初めてで驚いてますっっ!」


あたふたする私の姿にポカーンとした先生が目に映る。


も~!!今はそんな事考えてる場合じゃないっ!

と、とりあえず!
お母さんに会うのが先なんだからっっ!!


自分に活を入れ、目の前に映る美しすぎるその姿からサッと視線を外した。


すると…



ギュッ



「へ!?」



温もりを感じ、そこに目を向ければ握られた手。
顔を上げれば、先ほどと同様、視線は前の見据えたままの先生。
周りのお店から溢れ出る光に照らされた横顔はやっぱりカッコよくて。
”王子様”その言葉を当てはめてしまうぐらいに見惚れてしまう。



「…なきゃな。」


「え?」



視線はそのままで、小さく呟く彼。
すると、ゆっくりと私の方へ向き、優しい声で再度その言葉を口にした。



「将来の為にも、覚悟…きめなきゃな。」

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