DL♥ロマンティックに抱きしめて。
その後、他愛も無い話を含め暫く食事を楽しんだ私達。
「それじゃ、また近いうち連絡するわ♪」
「俊也、あまりくみちゃんを苛めちゃだめだよ♪」
そんな明るい二人と別れた私は、先生の車に乗ると同時に大きなため息が漏れた。
「はぁ~~~…なんだか凄く緊張しちゃった…。」
キラキラ輝く店内。
今まで食べた事の無い高級料理に、美しい夜景。
何をとっても、先程までの事がまるで夢のようで。
けれど、今日一番心に響いたのは、それらとは比べ物にならない程に感動した、溢れんばかりの先生が私を大切に思う気持ち。
それを思い出すと、再び胸の奥が熱く締め付けられる。
「…俺も。けど…。」
その言葉にふと顔を上げると、困ったように微笑む先生。
「やっと心から安心出来た。くみのお母さんにあんなふうに言ってもらえてホッとしたよ。」
優しい口調にドキッとし、その笑顔をまじまじと見つめてしまう。
そして、次の瞬間にはフワッと温かみを頬に感じ、先生にキスをされていた。
深くないその口付けは、まるで少女時代に戻ったような歯がゆい、けれどもときめくにはもってこいの優しさ溢れるキス。
お互いの唇がゆっくりと離れ、視線を先生へ向けると、
「…これでやっと。心置きなくくみを愛せる。」
そう言って、優しく微笑んだ。