素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「ちょっ……美優?」
セナが顔を引きつらせてあたしを見ている。
あたしは、思わず口を押さえてしまう。
「隼人って……
まさか、神木隼人のこと?」
何て言おう。
騒ぎを大きくしないためにも、否定するべきかな。
でも……
許せなかった。
何も知らないのに、隼人のことを悪く言うなんて。
ただ、それは仕方が無い。
きららもセナも、北高出身だから。
「何言ってんの、美優?」
きららが噴き出すように笑う。
「あんたが一番怯えてたじゃん。
神木にボコられかけたんでしょ?」
「えっ……あぁ……」
もう、何も答えられない。
あたしは黙って俯いた。