花火
 

*+.。.+*.。.


結局2週もリンと会わなかったから、丸3週間、リンに触れていなかった。


そのせいか、久しぶりにリンに会った瞬間、掻き抱くように夢中になってリンをこの腕の中に収めてしまった。


唇を奪う。



「ん……っ、せんせ……」



「……何?」



唇を離した瞬間、リンが俺の胸を押して離れようとするけど、俺はリンの腰に腕を回して、それを許さない。


リンはすぐに諦めたようで、俺の腕の中で心配そうな表情で俺の顔を見上げた。



「先生、最近忙しそうですけど、大丈夫ですか……?ずっと会えなかったのも、忙しかったんですよね?」



「……ん、まぁ。でも、大丈夫だよ」



「……ですか……。それならいいんですけど」



ホッとした表情を浮かべたリンは、柔らかく笑って胸を撫で下ろした。


いとおしくて、頭をするりと撫でる。


それに対して、リンは嬉しそうに笑った。

 
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