花火
「……信じさせてやるよ。リンが子供じゃないことも教えてやる」
「っ、んっ……!」
リンを床の上に組み敷いて、キスを落とす。
手を床に押さえ付けて、逃げさせないようにして。
無防備なリンの身体に唇を落としていく。
それに反応するリンの表情は、子供になんか見えるはずもなかった。
「……やべ」
「先生?」
「いや、気が早いけどさ。もしリンと結婚したら、レノンが親父になるってことだよな?」
「っ!けっ、けっ、結婚っ!?」
「うん」
よく考えたらそういうことだよな。
結婚って親がもう二人増えるってことだろ?
レノンが親父……笑えるけど、笑えない。
「外国人が親父って……まぁリンはすでにそうだけど。でもさ、5歳も離れてない親父とか、超気まずいって。なぁ?」
「えっ、あのっ」
「ん?……何動揺してんの?」
リンを見ると、頬を真っ赤に染めていた。
俺はその意味がわからなくて、首を傾げた。
結婚って言っただけ……
……って、あ。そういうことか。