花火
「……リンはどう思ってるかわかんねぇし、重いかもしれないけど。これから先、リン以外と、とか俺は考えられないから」
「っ、ずっ、ズルい……!」
「そうか?でも、隠し事すんなって言ったのはリンだろ?」
「うっ……そ、そうですけど」
でも、とかごちゃごちゃ言っているリンに、とどめを刺してみる。
「あ、リンも隠し事禁止な?てことで、どう考えてる?」
「えっ?何がですか!?」
「結婚。」
「!!!」
パクパクと口を動かすリンが可笑しくて、ぷっと吹き出してしまった。
リンの頭に手を置き、髪の毛をするするととくように撫でる。
「……まぁ、まだ17だしな。考えられねぇよな」
「……っ」
「そんなに真面目に考えなくていいから。冗談だって」
リンの頬をぷにっと軽くつねる。
その頬は火照っているせいか、熱かった。