花火
 

放課後、担任に頼まれた通りに職員室に行くと、コピー室にあるプリントをホッチキスで止めて纏めて、と頼まれた。


コピー室に行くとそこには山積みのプリントたち。


うわ、と思ったけど、下校時間までには終わるだろうと早速作業を始めた。


もう、ほんとめんどくさい。


“学級委員”だからって、何でも押し付けるのやめてほしい。


断れない私も悪いんだけどさ……。


結局、自分のことが一番めんどくさいんだ。


こうやっていい子を演じ続ける自分が。


……結局は自業自得ってことだ。





──トン、トン


出来上がった分のプリントを揃える。


やっと半分。


……後1時間はかかるな、これ。


ふぅ、と息を吐いた。


単純作業は嫌いじゃないけど、いろいろと考えてしまうから、今はあまりしたくなかった。


田辺先生のこと。


いくら考えても答えなんて出ないから、もう考えたくないのに。


こんな時間があると、やっぱりつい考えてしまう。


でも、どんなに無限ループに入ってしまっても、1つだけ確かなことがあった。


……先生のことが好き。


考えれば考えるほど、好きだって気持ちが膨らんでいく。


……だから、苦しい。


はぁ。


無意識にため息が出た。

 
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