花火
「…………俺でもいいから」
「え?」
「むしろ…………」
「っ」
つ、と先生の指が私の頬に触れ、私の身体がびくりと跳ねる。
先生の目は真っ直ぐと私を見ている。
先生……?
今までと雰囲気の違う先生の表情に戸惑う。
「……この前のお仕置き、今しようか」
「え……、っ!?」
頬に触れていた指が首もとに移る。
親指は私の唇を揉むように、弄ぶ。
その触れ方に、私の身体がビクッと反応する。
その甘さに、一気に引きずり込まれる。
気持ちいい──
……身体の奥がじわじわと熱くなる感覚。
この感覚、知ってる──。
ここ、学校なのに。
……もっと、触れてほしい。
なんて、思ってしまうなんて。
こんなこと、許されるはずないのに──。