花火
*+.。.+*.。.
放課後、人が殆どいなくなった教室で日誌を書いていた時。
「……凛ちゃん」
「!……実可子」
「少し、いいかな?」
話し掛けてきたのは、友達の実可子。
……雅也の相手だ。
驚いた。
まさか実可子から話し掛けてくるなんて。
久しぶりに顔を合わせる実可子は、すごく大人っぽく感じた。
かわいいのは変わらないけど、どこか大人の雰囲気。
そうさせたのは、きっと、私と雅也なんだと思う。
その実可子が話しかけてきたってことは、きっと──
──……
「……ごめんね」
「!」
屋上についた途端、実可子が謝ってきた。
謝られることは確かに予想はしてたけど、真っ直ぐ過ぎるって……雅也も実可子も。
邪魔だったのは私でしょ?
何も謝る必要なんてないのに。
「……やっと?」
「え?」
「雅也、やっと告白した?」
「!……えっと」
ぽんっと実可子の頬がピンクに染まる。
それが、何よりの証拠。
「良かった。うまくいって」
「凛ちゃん……っ、あの」
「……ふふっ、雅也も大変だね。実可子泣き虫だから」
「!」
涙を大きな目にいっぱい溜めた実可子はすごく女の子で、かわいくて。
守りたい、って誰もが思うよ。