花火
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実可子と別れたあと、私は放課後になると人が殆ど通らない特別棟の廊下で外を眺めていた。
高校の周りを囲む青々とした松林が見渡せる、唯一の場所だ。
実可子と話した後はいつもそうなんだけど、ちょっと落ち込んでしまう。
私が持っていないものを実可子は持っているから。
無い物ねだり、隣の芝生は青い、なんて言葉で片付いちゃうような、子供みたいな嫉妬なんだけど。
何だかなぁ……うまくいかない。
私の心だけが置いてきぼりになってる感覚。
吹っ切れたとは言え、彼氏にはフラれて?
先生のことを好きになっても、叶わなくて。
……私は一体、何を持っているんだろう?
つい、考え込んでしまった。