漏れ言〈詩集〉
貴方の横顔が好きだった

貴方の背中が好きだった

ちらちら、と翡翠に輝く瞳は

もっと好きだった


鷹のような鋭さと

はぐれた狼のような、危うさと

それに隠れた少年の匂い


その全てが、貴方の存在が

あの頃の私を生かしていたの


開け放った窓から覗く

深夜のCHAOS


擦り切れ、血の滲んだ心臓を

癒すように優しく包んだのは

貴方を想う、私の想い


来来世、生まれ変わっても変わらない

あの時、泣き疲れ、蹴飛ばされ

虫の息だった、

私を生かしたのは

確かに、貴方なの




title no.11 私を生かしたのは
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