漏れ言〈詩集〉
ごめんなさい

貴女は笑うかしら?

それとも、嘆き悲しむかしら?

これほどまでに心許ない私を


不安になるのよ

いつだって、心が歪むように

私が最後の一人だと

貴女を救う最後の砦だと

言われているようで

泣きそうなの 崩れ落ちそうなの

足の血管が切れて動けないわ

爪の間に泥が溜まって、汚れてる


灰色の雨雲を眺めながら

崖の端に立っている

そんな気分よ 滑稽でしょう?

馬鹿らしいと一笑してよ

じゃないと、このまま

心を無くしてしまいそうになるわ


笑ってよ ここに来てよ

お願いよ

もう一人の私



title no.7 the other self.
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