【完】ヴァンパイアとチョコレート
ライルがこちらに走ってくるが、間に合わない。

「キミの血はおいしそうだ……」

美しい笑みを浮かべて長い舌で首筋を舐められる。

「っ……」

恐ろしさで体が震える。

「ミーナ!ダメだ!!!」

ライルの叫び声が耳に届く。

「ふふっ……ライ君にはあげないよ?オレが全部飲んじゃうから」

どこまでも甘く微笑んでアンバードはミーナの首筋に唇を当てた。

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