【完】ヴァンパイアとチョコレート
ライルはその言葉を聞いて目を見開いた。

「お前は人間になりたかったのだろう?」

キングは苦しそうに言った。

「私は優しい心を持ったお前が次期王にふさわしいと思っていたが……。お前には魔界の空気は合わない。ようやくそれに気づいたんだ」

キングはライルの頭をくしゃりと撫でた。

「今まで辛い思いをさせてすまなかった。これからは人間として……生きなさい」

「父さん……」

ライルはそれだけ言うのがやっとだった。

< 181 / 185 >

この作品をシェア

pagetop