【完】ヴァンパイアとチョコレート
「お前……」

ライルは眉間にしわを寄せている。

何かを考え込んでいるようだ。

「アンバード様は魔界でも恐れられてる存在なんだよ!その人の髪で遊ぶなんて……」

ルネはぶるりと震えている。

「そ、そうかな……?結構いい人だと思うけど……ワインも飲ませてくれたし」

「ワイン……その後は?」

ライルは探るような視線を向ける。

「えっと……あれ?覚えてない……。なんか言われたような気がするんだけど……」

ミーナは酔っぱらっていた為、そこからの記憶がおぼろげになっていた。









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