【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「おはようございますっ!!先輩!」
「な、な、なんで、美咲君がうちの前に??」
「迎えに来ました!お嬢様」
と優しく微笑む。
その言葉になぜか体が熱くなる。
「先輩??大丈夫っすか??顔赤いっすよ??」
そう言いながら美咲君は覗きこんでくる。
「ちょっとのぞかなくていいから!!顔赤くないし!!
行くよ!!」
「え?一緒に行っていいんすか?」
何言ってんの??
一緒に行くために来たんじゃないの??
「はぁ……そのために待ってたんでしょ??」
あたしが呆れたように言うと、
美咲君は小さな子供の様な笑顔で
「はい」
と答えた。
あたしはその笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。