【完】あの子の隣にいるのはスキな人……




「緊張してきました!!」


と自分の胸を押さえて大きく息を吐きながら言う美咲君。


「初のサッカーの練習試合なんでしょ??」

「そうなんすよ!!頑張らないとです!!」


1年生でたった1人だけ選ばれたメンバーの美咲君。


緊張するよね……

「ほんと美咲君は凄いよね……」


あたしがボソッとつぶやくと、


「俺は先輩が居たから頑張れたんすよ!」


と満面の笑みで言う。


あたしのおかげって……


「美咲君……応援してるからね……」


「ありがとうございますっ!!じゃあ俺行きます!!」

そう言って友達の元へ走って行った。



やっぱり俺って言うのかな……

美咲君、僕の方が似合っているような……


なんて考えながら客席に向かった。



< 116 / 249 >

この作品をシェア

pagetop