【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「で、なんで姉が出てくるんですか?」
「いやー勘違いなのかな……」
「ん?」
「静香ちゃんの事フッたの?」
「あ、それは……」
榊君は少し寂しい表情を見せた。
「あ、ごめん……言わなくていいよ!!ごめんね…」
「いえ。静香、何か言ってましたか?」
「まだ好きだって言ってた。でしゃばって悪いかもしれないけど、
榊君まだ好きだよね?静香ちゃんの事……」
あたしがそう言うと
榊君はいつもの無愛想な顔ではなく、
顔を真っ赤にした等身大の男の子の顔だった。
あたしはにっこり笑って「行ってらっしゃい」
そう背中を押した。
榊君は「はい」
と言ってあたしに背を向けて走って行った。
彼が好きなのに静香ちゃんに別れを告げた理由は
分からないけれど、
もう彼は直接静香ちゃんに伝えられるはず!
「頑張ってね……榊君」