駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
「あのとき、あたしが止めなきゃ飛び出して西海さんに告げるつもりだったんじゃないですか?

『俺が行くから辞令を取り消せ』って。多分、西海さんはその代償にあたしとの交際を辞めることを提示してきたでしょうね。そうするつもりだったんじゃないですか?」



「・・・そんなこと・・・」



「あたしには幼なじみがいないし、二人にどんなことがあるのかは知りませんがきっとこんなことは初めてじゃないんでしょうね。そして、あなたはその度に西海さんを選んだ。

でも、酷いですよ。あたしはそんなことに負けないですから。小坂さんに助けてもらわなくても大丈夫です。なんたってあたし、西海さんに言いましたから!小坂さんはあなたに渡しませんって」
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