流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜

「ミランくん、置いてかれるよ」

「あっ、はい」


 ユリヤさんに急かされて、僕は慌てて皆の後を追う。

 基地の宿舎で一晩休んでから、日の出と共に発射準備がはじまる。



 明日は、宇宙開発史に残る一日になるだろう。


 輝かしい未来に、僕は胸が締め付けられた。


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