花と蜜蜂


話はサトシから、同窓会へと移っていた。


「それがさぁ、さとみってば子供2人いるでしょ? 旦那とまったくないみたい」

「そうなの?」

「やっぱさぁ、いくら好き合って結婚したとしても、男と女って“家族”になっちゃうって事なのかな。それって虚しいよねぇ。女としては」



本当の家族になると、縁遠くなってしまうんだろうか。
身体の関係も。

結婚してなくても、あたしはサトシとそうなってたからな。
あたし達はまだ付き合ってただけだったから、そこまで悩まなかったけど。
ずっと生涯を共にする相手だと、深刻な問題かも。


汗のかいたグラスをジッと見つめていると、はあと大きなため息が落ちてきた。



「そんなので悩むと思うと、あたしは独身でもいいかなーって思う。そうすればひとりの男に縛られないでしょ? すいませーん、マティーニくださーい」

「……」


真由香には、仕事、と言う道がある。
彼女はアパレル関係の仕事をしていて、それは高校の時からの夢であった事を知ってる。

だから、真由香は本当に仕事を生き甲斐にして、恋愛は二の次になってるのかもしれない。



「あたしは……男の人は当分いいかなぁ」

「でもさ、言うじゃない?恋の傷を癒すのは、新しい恋だって」

「うーん…。でもさぁ、最初から恋愛始める勇気、ないなぁ」






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