魔法のキス
「少しだけなら。ねぇ?姫さん」
凛子さんは行くつもり満々だ。
仕方ない協力するか。
「ええ、少しだけなら」
そしてイベントに参加していない、カフェの方に移動した。
1時間くらい、男性の自慢やアピールを聞いていた。
なんとなくつまらない人達だった。
凛子さんもがっかりしたのだろう。
「ごめんなさい。私、今から友達と夕食の約束があるんです。行かなくちゃ。あっ、コーヒー代」
「あっ、いいですよ。奢りますので」
「すみません。じゃ、姫さんまたね。連絡ちょうだいね」
なんと、凛子さんは私を置いて行ってしまった。
「私も帰ります。ごちそうさまでした」
「あ、私たち車で来ているので送りますよ」
男性のひとりがそう言った。
ヤダ。
そんな怖い事できないわ。
怖いからタクシーを呼ぼう。
私は外に出た。