魔法のキス

商店街から横道に入り、ひたすら走る。


「ハァハァ。ここなら安心だな。車も入れないし」


「ハァハァ。苦しい……あれ?ここは……」


そこは、今は使われてないと思われるような、雑草が生え遊具もボロボロになった公園だった。


でも、ここは小学生の頃、学校帰りにみんなで遊んだ公園。


もちろん、その中にも雄馬もいた。


「懐かしいな、この公園。よく遊んだよな。俺、あのジャングルジムから落ちたことあるけど」


「あはは。あの時は驚いたよ。ワンパク過ぎるんだよ雄馬は」


「そんなことより、お前気をつけろよ!あんなヤツらに連れて行かれたら、どうなっていたかわからないぞ」


「うん。雄馬がいなかったら拉致されてた。なんでいたの?雄馬」


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