魔法のキス

「あっ!喧嘩してる場合じゃなかった。朋花ちゃんの横にいる人彼氏でしょ。超イケメンじゃん!私、早まったかな」


「どういう意味だよそれは」


また喧嘩になりそうなふたり。


「朋花?」


雄馬がわけがわからないという顔をしている。


「あ、シェアハウスの沢田さんと池内さんよ」


「どうも、佐伯といいます」


雄馬は面白くないという顔で挨拶をする。



「どうもー朋花ちゃんと仲良くしてもらってる佐和といいますー」


「ども、沢田です」



特に話すこともない……。
よね……。



「あ、それじゃまた後でね佐和ちゃん」


「はーい。楽しいデートをねー」


あんたもだろ。


雄馬の顔から笑顔が消えている。


「シェアハウスって男と女がくっつく場所なのか」


そう言うと思ったわ。


「そんなことないと思うけど?あの2人は特別仲がいいのよ、はじめて見たときからそう感じたもん」


「お前なんでシェアハウスなんかにいるの?女性だけのシェアハウスとかないのか?少しは俺の気持ちも考えてくれてもいいんじゃないのか?」


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