蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
右脚の傷口を押さえ、前屈みになって呼吸を荒げる夏彦。

流石にキツイ戦いだったか。

しかしウェンディにかけられた賞金15万8千円は、これでようやく回収できた。

「探偵…後は頼んでいいか」

肩越しに疲弊した様子で耕介を見る夏彦。

「仕方ねぇな…」

耕介はスーツのポケットからスマホを取り出し、警察に通報する。

「尻拭いはしてやんよ…てめぇはゆっくり休め」







< 180 / 440 >

この作品をシェア

pagetop